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タルタロスオンラインにおける萌えを綴る場所。
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決してタイトル考えるのが面倒だとか、それだけで日付変更線
越えちゃうからシリーズ物なのをいいことに、こんなタイトルに
してる、などというわけではっ…!!

―基本、嘘吐けないんですorz

では、続きをどうぞー。
 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

罠と氷解と

 

(あの様子だと、クロモドさん相当怒ってますよね……)
宿に向かう足取りが重くなるのを感じつつ、アエルロトは深い溜息を漏らす。
しかし、今回の事態を引き起こしたのは、自分自身。
きちんと事情を話し、赦しを請えば―必ず、理解してくれるはずだ。
今はただ、そう信じるしかない。

アエルロトが普段より数十分遅れて宿に戻ると、クロモド以外の遠征隊総出で迎えられた。
「あ、アエルロトさんおかえりなさい。」
「もー、遅いよアエルロト!」
「クロモドがめちゃくちゃ不機嫌なんだが…早くなんとかしてくれ!」
異口同音の訴えとそれぞれの困惑した表情を見て、アエルロトは真顔で頷く。
「既に原因については見当がついています。私に任せて、皆さんは近付かないでください。」
その一言で全員を黙らせ、部屋に向かう。
いつからか、『朝に弱いクロモドと同室にするなら、アエルロトが無難だ』というのが暗黙の了解になっており、この日も二人は同じ部屋を使っている。
部屋の前で一呼吸置いてから、アエルロトは中に居るであろうクロモドに声をかけた。
「クロモドさん、遅くなりましたが…今戻りました。あなたが納得されるまで、この扉は開けてくださらなくても結構ですので、私の『独り言』を聴いてくださいますか?」
部屋の中で何かが動く気配があった。
微かな足音がドアの前で止まる。
「…いいだろう、言い訳くらいは聞いてやる。ただし、内容次第では容赦しない。」
聞いてもらえないだろうから、敢えて『独り言』だと言ったのに、彼は弁解の機会を与えてくれるらしい―。
以前のクロモドなら、川原の小石ほどに無関心であるか、問答無用で消し炭にされるか、の二択だっただろうに。
その一点だけ見ても、『魔法』が驚くべき成果を上げているのがわかる。
「ありがとうございます。」
まずは満面の笑みで一言。
「何からお話しするべきでしょうか…。」
伝えなければならないことが多すぎて、アエルロトは思案に暮れた。
その気配を感じ取ったのか、クロモドは溜息混じりに発言する。
「そうだな、ここ最近、お前が無理ばかりしてた理由から。」
『いきなりそう来ましたか』と思う反面、無理しているのを見抜かれていたのが嬉しくて、アエルロトの口元が緩む。
「それは、ですね…敢えて口に出すべきことじゃないと思っていたのですが―もう、契約期限が残り少ないので、一刻も早くクロモドさんの目標に近付けるように、と。『虎穴にいらずんば虎児を得ず』と言うでしょう?安全圏よりも、少し危険を伴う方が実入りが良いですから。」
「っ…!?」
それが別の理由であったならば、クロモドはアエルロトを罵倒していたかもしれない。
しかし、彼が背伸びしては玉砕した原因が自分にあると知れば、何も言えなくなってしまう。
クロモドが息を飲む気配は感じたが、特に反応が無いのでアエルロトは核心に触れることにした。
「次に、あの店でアルバイトしていた理由ですが―これも、実にお恥ずかしい限りです。主に稼いでいるのは私ですが、皆さんの共有財産をクロモドさんの防具の精錬につぎ込んで、失敗してしまいまして。その埋め合わせをしようと―」
淡々と語る彼―アエルロトは、今どんな表情をしているのだろうか。
「な、なぜ私!?まだ安全圏内だし、お前の武器をギリギリまで鍛えて狩の効率を上げる方が良いに決まっているだろう!」
クロモドが叫ぶと、アエルロトは静かな声で反論する。
「いいえ。確かにその選択もありますが、近頃クロモドさんもお一人で狩に出ているでしょう?…普段は私が傍に居ることができませんから、少しでも良い物を身につけて、あなたには私の手の届かないところで怪我などして欲しくないのですよ。」
それは表情など見えずとも、アエルロトが微笑んでいることがわかる、優しい声。
(全て……私の為、だったというのか…!!)
謎に思えたアエルロトの言動が一つに繋がり、クロモドはゆっくりドアを開けた。
「…私からも言いたいことがある。入れ。」
ようやく天の岩戸が開き、アエルロトは『はい』とだけ返し、部屋に入る。

向かい合って椅子座り、何分が経過しただろうか。
クロモドは熟考の末、覚悟を決めたように重い口を開く。
「……いくら癒しの法術が使えるとはいえ、お前が無理をして怪我をするのも、他の誰かの世話を焼くのも…私はイヤだ。」
「クロモドさん……。」
前半は勿論、後半の言葉がとても嬉しくて、自然に表情が緩んでしまうのは仕方の無いことだろう。
「私も、『傅くのなら、あなたが良い』と思いまして―仕事中は笑顔の仮面をつけて、心に嘘を吐いていました。」
それが普段自分に向けられるそれとは違うことを見抜けなかったことにショックを受けつつ、クロモドは不敵な笑みを浮かべて反撃を試みた。
「ならば、私に忠誠を誓うか?」
アエルロトは無言でクロモドの前に跪き、そっとその手を取って口付ける。
「あなたに仕えることを、お許しいただけるのならば。時には剣となり盾となりてあなたを守り、体調管理から日頃のお世話まで、誠心誠意尽くします。身も心も全て、クロモドさんに捧げましょう。」
優雅な仕種、少々大げさに聞こえる言葉の羅列も、アエルロトならば様になる。
「あ、あぁ…よろしく頼む。」
予想外の展開に戸惑いつつ、クロモドが契約という鎖でアエルロトと己を縛りつけたことに気付くのはまだ先の話。

 

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

実際の契約期間内に出したかった…。
これ、ネタ的にモド先生が24になった直後ですね。
この時のロト様の武器は27+4だったとか、挑んでたのが
古代の遺跡だとか、既に懐かしく思うとか…orz

あと、入れようと思ってたシーンが入ってないんですが。
と、とりあえずこれでも問題ないかなっ。
 

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