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タルタロスオンラインにおける萌えを綴る場所。
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久々に罠書きたい衝動に駆られたのと、今後の展開で
迷ってた部分がスッキリ解決したので―
勘の良い方はタイトルの意味に気付いたかもしれませんが、
こちらは『罠と月草と』と同じ時間軸のロト視点になります。
当時うちのロトがミチェアバだったのもネタにしてみたり。

では、続きをどうぞー。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

罠と露草と



遠征隊から離れ、ミッチェルとそれぞれの事情を話し合ううちに、アエルロトはミッチェルに同行し、ぺリアス神殿の調査に向かうことになった。
その入り口は記憶の湖にあるというが、直ぐに見つけられるだろうか。
虫の知らせとでも言うのか、アエルロトは『この件にはあまり時間を掛けない方がいい』と判断した。
しかし、長旅で疲れているのも事実である。
「今日のところは私も疲れていますので、一先ず宿に向かいましょう。調査をするにあたり、万全の状態で臨みたいところですし、ね。」
「はい、ではそういたしましょう。…アリエル様、今日は私と同室でもよろしいですか?」
そう言われて、アエルロトは考え込む。
「ふむ……。」
どうも苦手なミッチェルと同室では、気が休まらないかもしれない。
しかし、遠征隊―クロモドと同室で過ごし、早朝から部屋を抜け出してミッチェルと合流することを思えば、ミッチェルの提案を拒む理由も、その根拠も見当たらない。
「…ええ、それで構いませんよ。」
そう言いつつ、表情は暗い。
一方、ミッチェルは色好い返事に瞳を輝かせ、遊び相手を見つけた子犬のようにはしゃぐ。
楽しそうに先を行くミッチェルに気付かれぬよう、アエルロトは溜息混じりに目を伏せた。
気を取り直して後に続くものの、やはり足取りは重い。
『こんな事態は今夜限りにしなければ』と気持ちを切り替え、宿に入った。

幸い、誰にも会わずに部屋に入ることが出来たものの『デリオの宿は一つだけ』との事情から、遠征隊と鉢合わせしてもやり過ごせるように、ミッチェルは予備の術法着をアエルロトに手渡す。
(もう、袖を通すことはないと思っていたのに―)
『ミッチェルと行動を共にし、宿で過ごす間だけだ』と自分に言い聞かせ、それを身に着ける。

『明日に備えて、さっさと休むに限る』と判断し、宿の食堂に向かう際、ひどく寂しそうなクロモドとすれ違った。
アエルロトが傍に居ないこと以外は、普段と何も変わらないはずなのに―その事実を嬉しく思う反面、申し訳ない気持ちもあって、アエルロトは無意識に目を伏せる。
数歩歩いたところで不意にクロモドが足を止め、振り向いてアエルロトの背中を見つめるも、アエルロトは気付かない振りをして歩き去る。
(すみません、クロモドさん。今の私は、あなたが良く知る放浪騎士アエルロトではないのです…)
口に出せない思いは深い溜息になり、隣を歩いていたミッチェルにも伝わった。
(アリエル様…今の眼鏡の方には『ただの旅の仲間』以上の感情をお持ちなのですね…)
その表情をそっと盗み見ると、アエルロトは切なげに瞳を潤ませている。
彼が眼鏡の仲間―クロモドに抱く感情が何かなど、考えるまでもなかった。
(なぜ……?…なぜ彼なのですか、アリエル様っ)
この時、ミッチェルの胸の奥で揺らめく感情は、微かな火種を得た。

部屋に戻り、寝てしまおうとするも、先程のクロモドの表情が頭を過ぎり、気になって寝付けない。
奇しくもクロモドがアエルロトを想って泣いていた頃、アエルロトもまた、クロモドを想いながら、燻る熱を持て余していた。
(一つ屋根の下に居ながら、壁に隔てられているなど……クロモドさんの世話を焼けないことや、寝顔を見られないのがこんなに辛いことだとは)
いつも傍に居られることを当然だと思ってはいけない。
今更のようにその事実を突きつけられ、ただただ切なくて―。
何度も反転しながら、無意識に呟くは彼の名前。
(『クロモドさん』というのは、眼鏡の方のお名前でしょうか…。あんな色っぽい声で名を呼ばれたら、簡単にアリエル様に囚われてしまいそうです……。それに、気になって寝付けないほど、アリエル様に想われているなんて―!)

こうして、二人揃って睡眠不足気味のまま翌朝を迎える。
そんな健康状態でも、やはり『昔取った杵柄』とでもいうのか、アエルロトは順調に神殿の調査を進めていく。
その背中を見つめながら、改めてアエルロトに惚れ直しつつも、ミッチェルの胸の奥に灯った小火は、少しずつ燃え広がりつつあった。
調査も一段落し、アエルロトはミッチェルに引き続き調査を続けるように指示を出すと、ミッチェルは縋るようにアエルロトの手を握った。
「私を置いて行かないでください、アリエル様。」
それを嗜めるように、アエルロトは静かに声を掛ける。
「放してください、ミッチェル。一人で心細いのはわかります。しかし、私にもまだ、他に調べなければいけないことや、やるべき事があるのです。」
それを聞き、駄々をこねる子供のように、ミッチェルは手に力を込める。
「……イヤです。クロモドさん、とかいうお仲間のところに行かないで、私を見てください。あの方より、ずっと………長い間、アリエル様だけを想っておりましたのに。なぜ、彼なのですか?」
アエルロトの口調や声色がやや厳しくなる。
「ミッチェル。」
「昨日のアリエル様のご様子だと、彼はまだ、アリエル様に体を許しては居ないのでしょう?だからこそ、あんなに色っぽい声で、何度も名前を―!」
「ミッチェル!」
それはアエルロトにとっては、決して他人が踏み込んではならない領域である。
しかし、ミッチェルはアエルロトの制止の言葉などきかず、積年の思いを口にしてしまう。
「アリエル様の愛を、この身に感じられるのならば……誰かの身代わりでも構いませんから、私を―抱いてください…。」
突然の告白で過去のトラウマがフラッシュバックするのを感じつつ、アエルロトは気持ちを落ち着けようと深呼吸した。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

目標時間に間に合わなかったあぁ!!
というのはさておき。
前回のモド視点『月草』と今回のロト視点『露草』は、実は同じ植物の
名前です。
どちらか一方だけでは表現しきれないと思ったので、こういう形に
してみました。
既に心は一つなのに、すれ違う二人は非常に美味しいと思うの…

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