タルタロスオンラインにおける萌えを綴る場所。
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バレンタインと同じく、『自由な形式で作られる曲』という
意味の単語をタイトルに持ってきたわけですが…
バレンタインと対になる、ホワイトデーネタです。
今回はマナルス山組を中心にしてみました。
…えー…最初に謝っておきます。
アンジェリナファンの方、すみません。
これはギャグであり、うちの子設定ということで一つ!
何やらかしたお前、とツッコまれそうですが、容認できる方は
続きをどうぞー。
意味の単語をタイトルに持ってきたわけですが…
バレンタインと対になる、ホワイトデーネタです。
今回はマナルス山組を中心にしてみました。
…えー…最初に謝っておきます。
アンジェリナファンの方、すみません。
これはギャグであり、うちの子設定ということで一つ!
何やらかしたお前、とツッコまれそうですが、容認できる方は
続きをどうぞー。
3月14日。
それは乙女達の決戦の結果が示される日。
しかし、そんな俗世間とは切り離されたこの場所・マナルス山には、関係ない―はずだったのだが。
因果応報とでもいうのか、ひと月前に遠征隊に騒動を巻き起こした種は、今日ここにしっかりと花を咲かせたのである。
「義理とはいえ、彼はお返しを送ってくるでしょうか…。」
ディオネの言葉を聞き、アンジェリナは視線をそらす。
(アリエル様のことだし、この日のことはご存知なのでしょうけど…『本命』のお返しで頭がいっぱいになっておられるかも)
実はアンジェリナはアエルロトが騒動に巻き込まれ、精神的疲労でダウンしそうになったところまで目撃していた。
そして、そんな彼の疲労を一瞬で吹き飛ばしてしまった『本命』の存在も―。
(見ていてこっちが恥ずかしくなってくるくらいラブラブで、水を差してはいけない雰囲気だったな…)
その時の二人の様子を思い出して頬を染めてしまう。
ディオネがアンジェリナに指示を出そうと口を開きかけたその瞬間。
イザンが控えめにディオネに声をかけた。
「ディオネ様、少々よろしいでしょうか?」
「どうしましたか?」
「それが……。」
珍しく言いよどむイザンにディオネは小首を傾げる。
「アリエル様に贈り物をしたい、という者がおりまして―」
「まぁ。それで、何を贈りたいのですか?」
「その……術法で作った飴、だとか。」
イザンの言葉で、その場の時が止まった。
数秒―あるいは数十秒の沈黙ののち、ディオネはようやく言葉を絞り出す。
「………………………はい?」
表面的には笑顔なのだが、その言葉をどう解釈すれば良いやら、とても困った様子で固まっているディオネを見て、イザン・アンジェリナの両名も沈黙する。
「おかしいですね…そんな術法は伝授していないはず。」
ぽそっと呟くと、ディオネは我に返った。
「イザン、その術法師をここへ。直接話を聞いた方が良さそうですから。」
「はい、ただいま。」
イザンは一礼して走り去る。
それからすぐにミッチェルが呼び出され、ディオネの前に跪いた。
「本日はお目通りがかないまして恐縮です。私に聞きたいこととは何でしょうか。」
「ミッチェル。あなたは『彼』に術法で作った飴を贈りたいそうですが…どこでそんなものを身につけたのですか?」
静かに問いかけられ、ミッチェルは満面の笑みで一冊の本を取り出した。
「この本を参考にしました!」
ディオネはその本を受け取り、パラパラとページをめくる。
(…これは術法というより錬金術の一種では―。なんにせよ、彼に出来るのなら、わたくしにも出来そうだわ。ちょっと実践してみましょう)
そんなことを考えながらディオネは本を閉じ、ミッチェルに告げる。
「この本はしばらく預かります。その代わり、あなたが作った飴を確実に『彼』の元に届けられるよう、協力しましょう。…アンジェリナ。」
不意に名を呼ばれて慌てながら、アンジェリナはディオネに敬礼する。
「は…はい、ディオネ様。」
「アンジェリナに託せば間違いはありません。」
ディオネはミッチェルに微笑みかけた。
ミッチェルは子犬のような笑顔でディオネとアンジェリナを交互に見つめ、期待に満ちた眼差しでアンジェリナにあめを差し出す。
「で、ではこれをアリエル様に…宜しくお願いします!」
「はい、確かに。」
アンジェリナは飴を受け取ると鳥の姿に変わり、アエルロトを目指して大空を舞う。
ミッチェルはディオネに深々と頭を下げて礼を述べ、退出した。
ディオネはそれを見届けてから本の続きに目を通した。
(用意するのは水と砂糖…分量が細かく決められているのですね。火を使うので注意?ええと、それから―)
その頃、遠征隊は―。
今日もまたアンジェリナに覘かれているとも気付かず、アエルロトが愛情と真心たっぷりの飴を作っていた。
贈る相手は一人だけ。
その人物は、ひと月前に『あんたは他にも沢山貰ってるんだろうが、私が用意したのはそれだけだ。―その意味、よく考えるんだな』と、目元を赤く染め、視線をそらしながらチョコレートをくれた。
その時の様子を思い出しながら、アエルロトは自然と口元が綻ぶのを止められずにいた。
「いちごミルク味なら、きっと彼の口にも合うでしょう。なにしろ、彼は甘いものがお好きですからね…。」
その幸せそうな表情を見て、アンジェリナはこの後の二人を妄想して真っ赤になりつつ、激しく頭を振りながら悶絶していた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
文中の『術法で作った飴』はWDメールからの抜粋。
うちはバレンタインがディオネさん、ホワイトデーはミッチェル、とピンポイントで山組でした!
いや、本当に色々ツッコミどころが多い内容でしたよ、と。
最後はバレンタインで端折った部分も付け加えてロトモドで締めてみました。
あと、クロモドさんが甘党なのは、うちの子設定。
それは乙女達の決戦の結果が示される日。
しかし、そんな俗世間とは切り離されたこの場所・マナルス山には、関係ない―はずだったのだが。
因果応報とでもいうのか、ひと月前に遠征隊に騒動を巻き起こした種は、今日ここにしっかりと花を咲かせたのである。
「義理とはいえ、彼はお返しを送ってくるでしょうか…。」
ディオネの言葉を聞き、アンジェリナは視線をそらす。
(アリエル様のことだし、この日のことはご存知なのでしょうけど…『本命』のお返しで頭がいっぱいになっておられるかも)
実はアンジェリナはアエルロトが騒動に巻き込まれ、精神的疲労でダウンしそうになったところまで目撃していた。
そして、そんな彼の疲労を一瞬で吹き飛ばしてしまった『本命』の存在も―。
(見ていてこっちが恥ずかしくなってくるくらいラブラブで、水を差してはいけない雰囲気だったな…)
その時の二人の様子を思い出して頬を染めてしまう。
ディオネがアンジェリナに指示を出そうと口を開きかけたその瞬間。
イザンが控えめにディオネに声をかけた。
「ディオネ様、少々よろしいでしょうか?」
「どうしましたか?」
「それが……。」
珍しく言いよどむイザンにディオネは小首を傾げる。
「アリエル様に贈り物をしたい、という者がおりまして―」
「まぁ。それで、何を贈りたいのですか?」
「その……術法で作った飴、だとか。」
イザンの言葉で、その場の時が止まった。
数秒―あるいは数十秒の沈黙ののち、ディオネはようやく言葉を絞り出す。
「………………………はい?」
表面的には笑顔なのだが、その言葉をどう解釈すれば良いやら、とても困った様子で固まっているディオネを見て、イザン・アンジェリナの両名も沈黙する。
「おかしいですね…そんな術法は伝授していないはず。」
ぽそっと呟くと、ディオネは我に返った。
「イザン、その術法師をここへ。直接話を聞いた方が良さそうですから。」
「はい、ただいま。」
イザンは一礼して走り去る。
それからすぐにミッチェルが呼び出され、ディオネの前に跪いた。
「本日はお目通りがかないまして恐縮です。私に聞きたいこととは何でしょうか。」
「ミッチェル。あなたは『彼』に術法で作った飴を贈りたいそうですが…どこでそんなものを身につけたのですか?」
静かに問いかけられ、ミッチェルは満面の笑みで一冊の本を取り出した。
「この本を参考にしました!」
ディオネはその本を受け取り、パラパラとページをめくる。
(…これは術法というより錬金術の一種では―。なんにせよ、彼に出来るのなら、わたくしにも出来そうだわ。ちょっと実践してみましょう)
そんなことを考えながらディオネは本を閉じ、ミッチェルに告げる。
「この本はしばらく預かります。その代わり、あなたが作った飴を確実に『彼』の元に届けられるよう、協力しましょう。…アンジェリナ。」
不意に名を呼ばれて慌てながら、アンジェリナはディオネに敬礼する。
「は…はい、ディオネ様。」
「アンジェリナに託せば間違いはありません。」
ディオネはミッチェルに微笑みかけた。
ミッチェルは子犬のような笑顔でディオネとアンジェリナを交互に見つめ、期待に満ちた眼差しでアンジェリナにあめを差し出す。
「で、ではこれをアリエル様に…宜しくお願いします!」
「はい、確かに。」
アンジェリナは飴を受け取ると鳥の姿に変わり、アエルロトを目指して大空を舞う。
ミッチェルはディオネに深々と頭を下げて礼を述べ、退出した。
ディオネはそれを見届けてから本の続きに目を通した。
(用意するのは水と砂糖…分量が細かく決められているのですね。火を使うので注意?ええと、それから―)
その頃、遠征隊は―。
今日もまたアンジェリナに覘かれているとも気付かず、アエルロトが愛情と真心たっぷりの飴を作っていた。
贈る相手は一人だけ。
その人物は、ひと月前に『あんたは他にも沢山貰ってるんだろうが、私が用意したのはそれだけだ。―その意味、よく考えるんだな』と、目元を赤く染め、視線をそらしながらチョコレートをくれた。
その時の様子を思い出しながら、アエルロトは自然と口元が綻ぶのを止められずにいた。
「いちごミルク味なら、きっと彼の口にも合うでしょう。なにしろ、彼は甘いものがお好きですからね…。」
その幸せそうな表情を見て、アンジェリナはこの後の二人を妄想して真っ赤になりつつ、激しく頭を振りながら悶絶していた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
文中の『術法で作った飴』はWDメールからの抜粋。
うちはバレンタインがディオネさん、ホワイトデーはミッチェル、とピンポイントで山組でした!
いや、本当に色々ツッコミどころが多い内容でしたよ、と。
最後はバレンタインで端折った部分も付け加えてロトモドで締めてみました。
あと、クロモドさんが甘党なのは、うちの子設定。
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