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タルタロスオンラインにおける萌えを綴る場所。
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超久々の更新です。
タイトルどおり、元々オフライン用に書いてた原稿を
引っ張り出してきました!

理由?

桜を扱うネタだから、時期的なもの…
それと、最近やること多すぎでうっかりイベント申込を
忘れてたとかそんな。

…追記からどうぞー。
 
 
長旅を終え、アエルロトとクロモドは絆を深めながら、グリンデル村の片隅で平穏な日を過ごしていた。
 
元はクロモドの為にスイーツを作っていたアエルロトではあるが、たまたま甘い香りに誘われてやってきたデイジーにも振舞った結果、いつの間にやら村でも評判のパティシエになっていた。
希望があればレシピを公開することも相まって、
今では村の内外からアエルロトのスイーツを求める客が殺到し、クロモド宅は大混雑。
クロモドも最初は自分だけの特権を侵害されたように感じて憤慨していたが、アエルロトの『生活の糧を得る為の手段だ』という説得を渋々受け入れる。
この事態を招いた原因であるデイジーや、自称クロモドの助手であるレッドも動員し、アエルロトを中心に菓子屋を開くことになった。
必要だと判断した為、クロモドは自宅の一部や自慢の庭を開放し、喫茶スペースも設けた。
アエルロトが忙しそうにしていると、クロモドは仕事が終わるまで構ってもらえないのが面白くない。
二人の時間を作りたい一心で、稀にクロモドがカフェの制服姿でアエルロトの手伝いをすることもあった。
美味しいスイーツに四季折々の花を見ながら、のんびりお茶を楽しめる上に、運が良ければイケメンカフェ店員に会えると噂になり、評判も上々。
結果、グリンデル村を訪れる女性客が急増し、村は大いに潤い、村長らはアエルロトとクロモドを『名誉村民』などと称えたほどである。
一方、クロモドもそれまでの研究成果が実を結び、樹木の専門医として定期的に森を見回るようになった。
女性客の相手よりはこちらの方が気が楽であったし、老齢の樹もクロモドが手入れをすれば元気になることもあり、彼は樹木との言葉なき対話の時間を愛した。
 
そんなある日のこと。
クロモドは森の奥で見たことのない珍しい古木を見つけた。
他には同じ種類の樹はないようで、一見枯れ木なのだが―クロモドはその木が宿す生命力を感じ取る。
(ふむ…対処法を誤らなければ、まだ花が咲きそうだな)
腰から下げた樹木の図鑑を広げるものの、何の樹かはわからない。
しばらく観察した後『何かの手がかりになるかもしれない』と思い、クロモドは葉を一枚採取してその場を後にした。
 
 
 
同じ頃。
(いつも頑張っておられるクロモドさんの為に、何か新しいメニューが欲しいですね…)
今日の営業を終えたアエルロトは、分厚いスイーツのレシピ本を捲りながら、異国の菓子のページで手を止めた。
それは何かの葉に包まれた、ピンク色の餅。
(これは…可愛らしい。春に食されるもので、名前は……桜餅、ですか。なぜか心惹かれるものがありますし、これにしましょう。材料は、と―)
アエルロトは微笑みながらレシピをチェックしていく。
 
 
 
「戻ったぞ。」
クロモドが帰宅すると、アエルロトは笑顔で声をかける。
「おかえりなさい。森はどうでしたか?」
「そうだな、今日は珍しい古木を見つけた。何の樹かは知らんが、上手くすれば、また花が咲くだろう。」
「ふふ、それは楽しみですね。」
そんな言葉を交わしながら、クロモドは採取してきた葉をアエルロトに見せた。
「これなんだが、あんたは各地を放浪して居たんだろう?これに似た樹を知らないか?」
差し出された葉を手に取り、アエルロトはじっくり観察すると―その葉は先程レシピ本で見かけたものに良く似ていた。
「もしや………これは、桜では…。」
「桜?」
クロモドは百科事典を取り出し、桜について調べた。
「確かに、特徴が一致するな。春になるとピンクの綺麗な花が咲くらしい。その美しさから、女性の代名詞とされる場合もあるそうだ。」
「それほど美しい花なら、見てみたいですね。」
そう言いつつ、アエルロトはクロモド愛用のティーカップに紅茶を淹れる。
「……ふむ。あんたもいつも頑張っていることだし、あの花が咲いたら、のんびり花見でもするか。」
クロモドが微かに頬を染めながら視線を逸らすと、アエルロトも笑顔で頷く。
「そうですね。是非。」
この約束が果たされるまでにどれほどの時を必要とするか、二人は知る由もなかった。
 

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