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タルタロスオンラインにおける萌えを綴る場所。
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裏の裏とは何ぞや。



裏にも置けないすんごく過激なエロに決まってる!



とか思った子、正直に挙手。

に決まってるだろう、常識的に考えてっ
むしろ、ここに置くのも躊躇するくらい健全な内容ですよ。
珍しくネタの神がNL(=ノーマル)なネタをくれたので、
青葉テイストを出しつつ書いてみました。
実はファンクリにも出したという…
題材はデリオの悲恋カプ。
デリオシナリオ見てない方は要注意です。

再会の祈り

 

(かつてラミアを救うために強盗を殺めたというのに―今度は盗賊団と手を組んで、ラミアを助けようとしているとは…人生とは皮肉なものだ)
軽く溜息を吐くと、ルキウスは『オボロスを手に入れるまでは耐えねばならないのだ』と自分自身に言い聞かせ、盗賊団の頭脳となって的確に指示を出す。
しかしながら栄光の塔の守護霊たちは強力である。
何度挑んでも、所詮寄せ集めに過ぎない盗賊団では突破は難しい。
(やはり、盗賊団では無理か…しかし、王国軍に追われる立場では、ほかに手立ても―)
今日も失敗か、と撤退を考えていた時、ルキウスはシュバルマンらと出会った。

紆余曲折の末にイリシアを人質としたが、ルキウスは時折シュバルマンとイリシアの姿に5年前の自分とラミアを重ね合わせることもあった。
ラミアのためとはいえ、他人に自分達と同じ苦痛を与えても良いのか。
とはいえ、心は痛むが、手段を選べる状況ではない。
自分は『ラミアを救うまでは誰も信用しない』と心に誓ったくせに、シュバルマンとの交渉時には『信じて欲しい』などというルキウスの姿は、彼らの目にはどう映っただろうか。

自分の身を顧みず、愛する者のために、神の結縛をといてその身を投げうった―ルキウスはラミアやイリシアの行動を愚かだと言ったが、それは彼女らの想いの強さの証明でもある。
あの時の自分同様、シュバルマンもイリシアにとっては大切な存在なのだと察し、手当てをしながらルキウスは思った。
(半身をもぎ取られるような痛みを味わうのは私達だけで十分だ。彼女は必ずシュバルマンの元に返さねばなるまい)

 

しかし―。
持ち前の優しさと彼女の教え、あともう少しだという高揚感がルキウスの目を曇らせたのかもしれない。
それまでの慎重さはどこへ行ってしまったのか、盗賊団首領の上辺だけの懺悔の言葉を信じてしまい、それが彼の命取りとなる。

―約束してください、ルキウス様!お体が回復されたら、必ず戻ってくださると……私はここで、いつまでもあなたを待っています。―

あの日の彼女の言葉は、今にも倒れそうなルキウスに力をくれた。
だが、それも束の間であった。
オボロスを使って結界を破り、なんとかラミアとの約束を果たすものの、彼はそこで力尽きてしまう。

 

ジャガーの笛の音に操られ、暴走させられたラミアが盗賊団首領を殺め、遠征隊にも襲い掛かる。
もはやどうすることも出来ず、ルキウスの魂はラミアと戦おうとするシュバルマンらに『止めてくれ!』と訴えた。
その声が届いたのか、イリシアとアエルロトのおかげで無駄な流血を避けることはできた。
しかし、ラミアはまた独りで封じられてしまった。
「いや!ルキウス様ぁ!!」
悲痛な叫びが辺りに響く。
再び結界陣によって隔たられたかに思えたが、今回は少しばかり状況が違っていた。
ラミアを封印しただけでなく、アエルロトはルキウスの亡骸をラミアの元に送り届けてくれたのだ。
ルキウスの最後の祈り―独りぼっちになる彼女を守って欲しい―を叶えたのも、アエルロトだった。
生きている頃は忌々しく思えた結界陣も、今は堅固な砦に匹敵する頼もしさである。
二人は二度と邪魔が入らない、彼らだけの楽園を得たのだ。
ラミアはルキウスの亡骸に縋りつき、アエルロトに感謝した。

(すまない……待たせすぎてしまった……これからは、もう二度とあなたを一人にしない……)
ようやく伝えたかったことを伝えられて、ルキウスの魂が光に包まれて行く。
(ラミア……愛している……)
「ルキウス様……愛しています……。」
天に昇るルキウスを見送り、ラミアはルキウスの体を抱きしめたまま目を閉じる。
(もう、独りじゃない。ルキウス様が傍に居てくださるもの……)
そう思えば、ルキウスの傍に行かれるまでの気が遠くなるほどの歳月も、苦にはなるまい。
いつだったか『強い想いは奇跡を起こす力となる』―そんな言葉を聞いた事があったのを思い出し、ルキウスに微笑みかける。
「ルキウス様は約束を破ったことはないのですから、私を独りにはしないのでしょう?きっとまたお会いできると信じています。」

 

ラミアはそれから何度も青年の姿を夢を見た。
毎回姿形は変わっていても、ラミアにはそれがルキウスである、と確信めいたものがあった。
「彼ら」はいつも他人を拒絶する空気を身に纏っているが、動植物には優しい。
そして、いつも何かを捜し求めている様子なのだ。
何度か目にするうちに、彼の探し物はラミアなのだと気付いた。
(ルキウス様……私はここに居ます)
届かぬ言葉は切ない吐息に変わるのみ。

そして、彼女が最後に見た夢は、それまでとは少し違っていた。
人間の子供の姿をしたルキウスとラミアが無言で見つめあい、直ぐに打ち解けて仲良くなる、という内容だったのだ。
夢から覚めたラミアは、それが正夢であれば良いと願った。
「ふふふ……たとえ夢の中であっても、ルキウス様の笑顔が見られるのは嬉しい……。」
久し振りに心が満たされるのを感じながら、ラミアは光が降りてくるのを感じて顔を上げる。
「……ルキウス、様っ……!」
それは在りし日の姿のルキウスだった。
「ラミア、迎えに来たよ。」
優しい微笑とともに差し出された手を取ると、ラミアの魂が体から離れ、少し浮かび上がる。
(次は同じ時代に転生する事が出来そうだ。今度こそ、一緒になろう)
(ふふ、出会えたらきっと、その瞬間に恋に落ちるでしょう。だから、敢えて約束はしません)
ラミアもまた光に包まれ、そんな言葉を交わしながら、二つの魂は天に昇る。

 

それから更に時は流れて―。

淡い紫の髪の少女は大きな姿見の前で悩んでいた。
「明日はどっちを着ようかしら……まさか、ルキウスに相談するわけにもいかないし。」
そう言って、数ヶ月前から用意していた、2着の純白のドレスを見て微笑む。
「やっぱり一生に一度の日だし、『綺麗だ』って言って欲しいもの。マーメイドラインのドレスも良いけど、プリンセスラインも捨て難くて迷っちゃう。ルキウスはどっちが好みかしら?」
ちょうどその時、一人の青年が少女を呼びに来た。
「ルキウス!」
少女は青年の姿を見るや、直ぐに外に出た。
「ラミア、花冠を作りたいと言っていたが、明日使うものなら…花ではないが、アイビーはどうだ?」
「アイビー?」
少し考えてからラミアは頬を染め、満面の笑みで頷く。
「そうね、素敵!お庭にあったと思うから、少し頂きましょ。」
どうして必要以上に嬉しそうなのかがわからず、ルキウスは首を捻る。
彼には他意などなく、ラミアの髪に映える花は何かと考え抜いた結果、彼女の髪の美しさが際立つように、飾り気のない蔦を選んだつもりなのだから―。
アイビーを収穫してご機嫌な様子の彼女はきょとんとして尋ねた。
「ルキウス、アイビーの花言葉を知ってて勧めたわけじゃないの?」
「いや……ラミアの髪に映える色を考えたら、そこに行き着いただけだ。アイビーの花言葉って―あるのか?」
「ええ、あるわよ。『永遠の愛』っていう素敵な言葉が、ね。あとはここに小さなお花を編み込む形にすると、もっと良いかしら。」
ラミアの言葉を聞いて、ルキウスも赤面した。
しかし、楽しそうな恋人の笑顔を見ていると、勧めてよかったと思える。
「私、明日これを着けてお嫁に行くのね。ねぇ、ルキウス……ずっと傍に居てね。一人にしちゃイヤよ?」
「わかっているさ、これからはずっと一緒だ。」

 

こうして、一度は不幸な結末を迎えた恋人たちは、時を越えて再び巡り会い、周囲から祝福されて幸せになったのである。



◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

誰得、とは今でも思ってる。
でも、私のところにこういうネタが舞い降りたのも、何か意味が
あるのだと思うし…

ラストシーンには散々悩んで、仕上がったのは締切数時間前
でした。
あの時相談に乗ってくださった方、本当に感謝してます!

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